蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

あぁ。


やっぱりそうか。


僕は大きく息を吐きだしてテーブルに額をくっつけた。


どれだけ最新の注意を払っていても、どこかで必ずボロが出る。


理解していたつもりだったけれど、最近馴れて来たせいでクラスメートにもバレてしまっていたようだ。


「その……他の人たちは?」


額をテーブルにくっつけたまま、僕は聞いた。


「他は大丈夫だと思う。私1人だったから」


僕の落ち込み方に驚いたのか、柚木さんはいたわるような声色でそう言った。


「そっか……」


僕はノロノロと顔を上げて柚木さんを見た。


柚木さん1人なら、まだななんとかなるかもしれない。


人殺しかもしれない柚木さんが、ベラベラとおしゃべりすることもなさそうだ。


そう思うと少しだけ心が軽くなった。