蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

ドクンッと心臓が大きく跳ねた。


この布団の中にあるのは死体なのか?


「さっきまで生きてたの! でも、でも、救急車とか、呼ばないでって、言われて!」


時々言葉を詰まらせ、しゃくり上げながら柚木さんは言う。


「何日も食べてなくて、ガリガリに痩せて、それなのに……お父さんのこと庇ってて!!」


「落ち着いて……」


僕はそう言い、柚木さんの体を抱きしめた。


そうすることで、自分自身が落ち着きたかったからだ。


目の前に死体がある。


その現実を受け入れる事ができない。