蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

僕は自分の複雑な心境を押し込めてそう言った。


「買い物か……」


「たぶん、近くのスーパーとか」


柚木さんには行動するための道具がなかった。


だからそんなに遠くまでは行っていないハズだ。


「よし、そこに行ってみよう」


翔平がそう言い、僕を促す。


柚木さんが家を出てどのくらいになるんだろうか。


僕が学校へ行ってすぐにいなくなったのだとしたら、もう何時間も経過していることになる。


近所のスーパーにいるはずがない。


僕はそう感じながらも翔平の前を歩き出したのだった。