自分の声が震えていることに初めて気が付いた。
恐怖でも戸惑いでもない、これは紛れもなく怒りから来る震えだった。
「……大志が心配していたのは、メイコが誰かにバラすんじゃないかってことだった」
翔平の言葉に再び体が熱くなる。
怒りがこみあげてきて呼吸が乱れて行くのを感じた。
テレビ番組で何度も被害者として取り上げられていた男の顔が蘇って来る。
僕はその顔を脳裏で何度も踏みつけた。
被害者は、どっちだったんだ。
同時に背筋は寒くなった。
体は熱いのに、背筋だけは凍えるように寒い。
翔平の話を聞いてある仮定が生まれてしまったからだ。
柚木さんはあの小屋にいた。
そしてあの2人を殺したかもしれない。
一番最初に感じていた一番不快な憶測が蘇ってくるのを感じる。
恐怖でも戸惑いでもない、これは紛れもなく怒りから来る震えだった。
「……大志が心配していたのは、メイコが誰かにバラすんじゃないかってことだった」
翔平の言葉に再び体が熱くなる。
怒りがこみあげてきて呼吸が乱れて行くのを感じた。
テレビ番組で何度も被害者として取り上げられていた男の顔が蘇って来る。
僕はその顔を脳裏で何度も踏みつけた。
被害者は、どっちだったんだ。
同時に背筋は寒くなった。
体は熱いのに、背筋だけは凍えるように寒い。
翔平の話を聞いてある仮定が生まれてしまったからだ。
柚木さんはあの小屋にいた。
そしてあの2人を殺したかもしれない。
一番最初に感じていた一番不快な憶測が蘇ってくるのを感じる。



