蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

想像もしていなかった接点がでてきて、頭の整理が追い付かない。


「尾崎さん、言ってただろ? メイコが夜中に抜け出すことがあるって」


そう言われて僕は頷いた。


尾崎さんは確かにそういうことを言っていた。


「イジメの延長じゃなかったのか……?」


「違う。学校でのイジメは本当に些細なことで、自殺とは関係ないと思う」


「それなら、なんで……」


そう質問しながらも、嫌な予感が膨らんでいく。


聞かなければならないのに、それを全身で拒否している僕がいる。


「夜中に抜け出していたのは、大志に会うためだった」


「なんで、夜中に……」


僕の背中に汗が流れて行く。