蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

「メイコは、僕の友達のことが好きだったんだ」


翔平が大きく息を吸い込み、観念したようにそう言った。


「え?」


予想外の言葉に僕は混乱する。


てっきり学校内でのイジメが、本当は過激なものだったのかと思っていた。


「そいつの名前は柿村大志(カキムラ タイシ)」


その名前に僕は一瞬頭の中が真っ白になっていた。


柿村大志という名前には聞き覚えがあった。


少し前まで連日ニュースで伝えられていた、あの小屋の中で死んでいた男の名前だったのだから。


「三浦さんが死んだ男の事を好きだった……?」


僕は自分でも無意識の内にそう聞き返していた。