蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

僕がそう言うと、翔平は唇を尖らせて僕を睨み付けて来た。


「あそこで一体なにがあった?」


「俺はなにも知らない」


「もしかして、柚木さんにも関係してることか?」


「知らないって言ってるだろ」


「このままじゃ柚木さんが犯人になる」


そう言うと、翔平の表情が変わった。


苦痛に耐えるような、痛々しい表情。


翔平は本当に柚木さんのことが好きなのだろう。


こんな質問の仕方は卑怯だと理解していたけれど、もうこれ以外に方法がないのだ。


翔平の心をえぐってしまうのは申し訳ないけれど、僕は嘘やごまかしが聞きたいワケじゃない。