蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

以外にも僕のことを心配してくれているようだ。


危ないのは僕を脅迫してきた柚木さんのほうだ。


そう言いたいのを我慢して、僕はTシャツを柚木さんに見せた。


「この粉。あの小屋の中にあったんだ」


「え……?」


柚木さんは顔を近づけて粉を見つめる。


粉の大きさは様々で、一番大きい物は小石くらいある。


それが服にベッタリ貼りついてしまうというところに、違和感があった。


この粉は少し粘着質なのだ。


「あ、え……?」


柚木さんが目を見開いた。


何かを思い出したように口をポカンと開けて、粉を凝視している。