「嘘じゃないって! 柚木さんもなにか言って!」


僕がそう言うと柚木さんは翔平を睨み付けたまま腕組みをした。


「私が潤を脅してここに住まわせてもらってるの」


「へ……」


予想外の言葉だったのか、翔平が顔を上げた。


額が少しだけ膨らんでいるのがわかる。


「偶然、潤が蘇らせ屋だって知って、バラされたくなければここにいさせろって言ったの」


腕組みをしたままそう説明する柚木さん。


「脅してまで一緒にいたいなんて……」


翔平は更に何かを勘違いしてしまっているようだ。


「言っとくけど、潤のことは別に好きじゃないから」


わかっていたことだけど、そこまでハッキリと言い切られるとさすがに胸が痛いぞ。