「メイコ、翔平との間になにがあったの? 蘇った時、翔平を見て怯えてたよね」


柚木さんの言葉に、物音は止まった。


なにか思案しているのかもしれない。


できるだけ早く出てきてもらわないと、蘇りの時間が無駄に過ぎて行くことになってしまう。


なにかいい言葉がないだろうか。


そう思って悩んでいると、ガサガサと物音がして人影が木々の隙間から出て来た。


「メイコ!」


柚木さんが声を上げ、手を伸ばす。


隠れていたのはやはり三浦さんだったのだ。


その姿にホッと胸をなで下ろす。


しかし、山から出て来た三浦さんはひどく怯えた表情を浮かべて、落ち着かない様子だ。