蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

時々こんな風に骨を小分けにしている人を見かける。


すべてお墓に入れてしまうのではなく、個人を身近に感じたい人が購入する骨壺のようだ。


三浦さんの父親からすれば、三浦産はまだ生きているのかもしれない。


「本当にメイコは蘇るんですか?」


そう聞かれて僕は魂が蘇りを拒否した時のことを思い出していた。


「……相手次第ともいえます。三浦さんがこの世に戻って来たくないと言えば、僕には何もできません」


説明する声が暗く沈んで行ってしまう。


蘇りを拒否されることは、僕の仕事が嘘だったのではないかと疑われることに等しい。


そう考えると逃げてしまいたい気持ちになった。


「そうですか……」


尾崎さんはそう呟き、手のひらサイズの骨壺を包み込むように手に持ち、こちらへ渡して来た。