蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

庭や門構えもなく、家の横に狭い駐車スペースがあるだけの家。


築何年経過しているのかわからにが、全体的に薄汚れた雰囲気だ。


「あの人は今仕事へ行ってるので、中には誰もいないはずです」


尾崎さんはそう言いながら玄関の鍵を開けてくれた。

「汚れてますけど、どうぞ」



そう言って通された家の中は閑散としていた。


物は少ないように見えるが、ゴミ袋やコンビニの袋などがあちこちに置かれていて、中にはゴミがギッシリと詰まっているようだ。


一瞬、テレビでよく見るゴミ屋敷の光景を思い出していた。


足元のゴミを踏まないように気を付けながら奥へと進む。


「ここがメイコの部屋です」


1階の廊下を突き当たった所にその部屋はあった。


ドアを開けて中を確認すると、そこだけ別世界のように綺麗な部屋が広がっている。