蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

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三浦さんが暮らしていた家に到着するまでの間、翔平は僕と柚木さんに質問攻めだった。


翔平は柚木さんのことが好きなのだろうから、質問したい気持ちはよくわかる。


自分以外の男と柚木さんがコソコソ会っていたことで、気が気ではないのだろう。


でもここで説明できることなんて何もなかった。


とにかく僕と柚木さんの関係はそういうものではないと、翔平に理解してもらう事に徹した。


三浦さんの家に到着した時、ようやく翔平は納得してくれていた。


そもそも柚木さんみたいな活発で明るくて美人が、僕を相手にするはずがないと考えたらしい。


とても失礼な話だけれど、僕が翔平の立場だとしてもきっとそう思うだろう。


「ここです」


そう言って尾崎さんは立ち止まった。


目の前には小さな一軒家が立っている。