てっきりイジメに遭い、完全に引きこもっていたのだと思っていた。


「学校以外に友達がいたってことですか?」


僕がそう質問をすると、尾崎さんは「おそらくは」と、曖昧に頷いた。


一緒に暮らしていないからわからなくても仕方ないのだろう。


もしかしたら1人ぼっちになった三浦さんに悪い友達でもできていたのかもしれない。


そう考えながらも、僕は部屋の中を見回した。


蘇らせるには骨が必要だ。


けれどそれらしい箱が見当たらない。


「あの、三浦さんの骨は……?」


「ごめんなさい。ここにはないの」


申し訳なさそうな表情でそう言う尾崎さん。


「え?」


「悪い。先に話しだけちゃんと聞いた方がいいって言ったんだ」


そう言ったのは翔平だった。