蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

「はじめまして。蘇らせ屋です」


柚木さんのように変装もなにもしていない僕は、堂々と2人の前に立つ事しかできなかった。


翔平が僕を見てキョトンとした表情を浮かべている。


「お前、なんで……」


とまどう翔平の前に、僕は名刺を差し出した。


尾崎さんにも同じ名刺を渡し、もう1度自己紹介をした。


「まじかよ……蘇らせ屋ってお前だったのか」


翔平は半分腰を浮かしたまま驚いている。


「あの、2人は友達?」


尾崎さんが不思議そうな表情で僕と翔平を交互に見る。


「クラスメートです」


翔平がすぐにそう返事をした。