蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

「潤、時間だよ」


柚木さんが僕の背中を叩いてそう言った。


仕方がない。


ここで出て行かなければ蘇らせ屋の信用は失われてしまう。


三浦さんの自殺についても気になるし、出て行くしかなさそうだ。


僕はチラリと柚木さんへ視線を向けた。


柚木さんは小さく頷き返す。


「ここで待ってて」


僕はそう言うと、意を決して翔平の前へと歩き出したのだった。