蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

ほんの数秒や数十秒と言った沈黙が、鉛のように重たくのしかかって来る。


「……そうだよね」


鉛の沈黙を破ったのは柚木さんだった。


ハッとして視線を彼女の顔へと移動させる。


柚木さんは泣いてはいなかった。


そのことにホッと肩をなで下ろしながらも、彼女がずっと俯いているのが気になった。


ちょっときつい言い方だったろうか?


いや、でもあれくらいハッキリ言わないと、殺人事件に巻き込まれるかもしれないんだ。


自分の良心の呵責を感じながらも、ジッと柚木さんを見つめる。


「話聞いてもらっただけでもスッキリしたし、やっぱり潤を選んで正解だった」


パッと顔をあげてそう言った柚木さんは笑顔だった。


本当に何かが吹っ切れたような表情を浮かべているので、ビックリした。