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事件解決の数日後、僕と柚木さんは再び原田さんの家にお邪魔していた。
前回と違うのは、そこに山本さんがいることだった。
山本さんの存在は原田さんの母親も知っていたようだけれど、原田さんの母親の表情はいたって穏やかだった。
「私も悪かったんです」
出されたお茶をひと口飲んだところで原田さんはそう言った。
「私も拓也さんも、真理の気持ちに気が付いていたのに、それを尊重しようとしなかった」
自らの行いを思い出して眉間にシワを寄せる原田さん。
「拓也さんとの婚約はスムーズに進んでいたし、今更式を取り下げるなんてことあり得ないと思ってしまったんです」
事件解決の数日後、僕と柚木さんは再び原田さんの家にお邪魔していた。
前回と違うのは、そこに山本さんがいることだった。
山本さんの存在は原田さんの母親も知っていたようだけれど、原田さんの母親の表情はいたって穏やかだった。
「私も悪かったんです」
出されたお茶をひと口飲んだところで原田さんはそう言った。
「私も拓也さんも、真理の気持ちに気が付いていたのに、それを尊重しようとしなかった」
自らの行いを思い出して眉間にシワを寄せる原田さん。
「拓也さんとの婚約はスムーズに進んでいたし、今更式を取り下げるなんてことあり得ないと思ってしまったんです」



