山本幸太郎という人物は柚木さんが電話をしてから10分ほどでカフェに到着していた。
店内を走って来たのか、少し息が切れている。
幸いなことに写真のストーカー男と同一人物だった。
「真理のことで話しがあるって……」
僕と柚木さんを交互に見てそう聞く山本幸太郎。
「はい。電話をしたのは私です。柚木ホームズと言います。こっちはワトソン君です」
柚木さんの自己紹介に僕は渋々頭を下げた。
「初めまして山本です」
そう頭を下げた山本さんの視界に、テーブルの上の押し花と名刺が目に入ったようだ。
「これ……僕が真理にあげたものです」
山本さんの表情が苦し気に歪む。
「なにがあったのか、話を聞かせてもらえますか?」
柚木さんの質問に、山本さんはシオリを握りしめて頷いたのだった。
店内を走って来たのか、少し息が切れている。
幸いなことに写真のストーカー男と同一人物だった。
「真理のことで話しがあるって……」
僕と柚木さんを交互に見てそう聞く山本幸太郎。
「はい。電話をしたのは私です。柚木ホームズと言います。こっちはワトソン君です」
柚木さんの自己紹介に僕は渋々頭を下げた。
「初めまして山本です」
そう頭を下げた山本さんの視界に、テーブルの上の押し花と名刺が目に入ったようだ。
「これ……僕が真理にあげたものです」
山本さんの表情が苦し気に歪む。
「なにがあったのか、話を聞かせてもらえますか?」
柚木さんの質問に、山本さんはシオリを握りしめて頷いたのだった。



