蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

「友達に相談できたらしてるよぉ。もぉ、面白いなぁ潤は」


ケラケラと高笑いしながら柚木さんは言う。


ごもっともだと思った。


友達には相談できないから学校も休んでフラフラして、偶然見かけた僕に声をかけて来たのだ。


わかってる。


それにしても柚木さんはまだ笑っている。


自分が人殺しかもしれないと悩んでいる人間とは、到底思えない。


僕は大きく深呼吸をして柚木さんを見た。


「僕にはなにもできないよ」


キッパリとそう言い切ると、柚木さんはさすがに笑顔を消して僕を見た。