「ロッカーの中を確認してもいいですか?」
柚木さんがそう言い、ようやく僕の前に立った。
ロッカールームに入る時には出てきてくれなかったくせに。
「もちろん」
飯田さんが頷いてくれたので、柚木さんはロッカーに手を伸ばした。
自殺をするつもりだったなら、きっとなにも残してはいないだろう。
柚木さんが大きくロッカーのドアを開いた。
ギィと微かな音がして灰色の中が見える。
中にあったのは原田さんが使っていたのであろう、白いハンガーが2つ。
たったそれだけだった。
「やっぱり、空っぽか……」
期待はしていなかったけれど、落胆してしまう。
ここまで来たのだからなにかヒントになるようなものが欲しかったのに。
柚木さんがそう言い、ようやく僕の前に立った。
ロッカールームに入る時には出てきてくれなかったくせに。
「もちろん」
飯田さんが頷いてくれたので、柚木さんはロッカーに手を伸ばした。
自殺をするつもりだったなら、きっとなにも残してはいないだろう。
柚木さんが大きくロッカーのドアを開いた。
ギィと微かな音がして灰色の中が見える。
中にあったのは原田さんが使っていたのであろう、白いハンガーが2つ。
たったそれだけだった。
「やっぱり、空っぽか……」
期待はしていなかったけれど、落胆してしまう。
ここまで来たのだからなにかヒントになるようなものが欲しかったのに。



