「おい」


「大丈夫だよ。謎は全部私に任せて。君は助手をしていればいいからね」


柚木さんは背筋を伸ばして笑顔を浮かべている。


「面白い小娘だ。結果を期待して待ってるからな」


拓也さんはそう言い、骨壺を片付けはじめてしまった。


真理さんの母親ももう僕たちと話をする気はなさそうだ。


こうなるともうどうにもならなかった。


僕は2人に深く頭を下げ、柚木さんを連れて家を出たのだった。