蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

次第に手の中の骨にぬくもりが宿りはじめる。


しかし、暗闇の中に真理さんの姿は浮かんでこない。


いつもならすぐに死者の姿が見えるのに……。


《真理さん?》


脳裏で真理さんへ呼びかける。


骨が熱くなっているということは、本人は近くいるはずだった。


《真理さん、いますか?》


更に呼びかけると、チラリと微かに光が見えた。


《ここにいます》


光がした場所から声がする。


しかしその光はすでに消え、真理さんの姿は見えなかった。


《真理さん、姿を現してください》


《……それはできません》


声だけが聞こえて来る。


澄んだ綺麗な声。