蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

けれど、そこまでは僕の仕事ではない。


「蘇らせたって、憂いが晴れなきゃ意味ないでしょ!」


突然の大声に僕は驚いて柚木さんを見た。


柚木さんは真剣な表情で僕を見ている。


「だとしても、それが死者が選んだことなら仕方ないだろ」


それ以上のことは僕にはできない。


僕の能力は死者を蘇らせることであって、推理することじゃないんだから。


「今までもずっとそうやってきたの?」


「そうだよ」


僕は頷く。


「解決できなくて嫌な気持ちにならなかった?」


「それは――」


否定すれば嘘になる。