蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

「メール?」


「うん! 依頼メール」


そう言われて、僕は柚木さんを睨み付けた。


「好きにしていいとは言ったけど、仕事のメールは勝手に見ないで欲しいんだけど」


ブツブツと文句を言いながらパソコンの前に座る。


そこにはすでに依頼メールが開かれた状態で置かれていた。


「どうして!? 私って結構使えるでしょ!?」


柚木さんは僕の隣に座り、顔を寄せてそう言って来た。


唾が飛んできそうな距離だ。


「僕の仕事は死者を蘇らせることだけなんだ。この前の出来事は例外」


確かに、和男さんの件で柚木さんは活躍をした。


僕1人ではどうにもならなかったことを見事解決してみせた。