蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

僕は力なく返事をする。


だから何だっていうんだ。


僕は一刻も早く家に帰りたかった。


「和男さんはこの本屋を潰したくなかったんじゃないかなって」


柚木さんはそう言い、視線をレジへと向けた。


女子高生の女の子がレジを打っている。


「ここからだと、レジがよく見えるね」


「だからなんだよ」


「まだわからないかなぁ?」


柚木さんは大げさなため息を吐き出してそう言った。


「今のでなにがわかるっていうんだよ」


僕は仏頂面になり、そう聞き返した。