蘇らせ屋のボクとヒトゴロシのキミ

ドラマや映画の受け売りだけど。


「和男さんの部屋を見たんだから、なんとなくわかるでしょ」


柚木さんはそう言いながら本屋へと足を踏み入れた。


仕方なく、僕も一緒について行く。


1人で行動された方が面倒だからだ。


「和男さんはこの本屋で沢山の本を購入してた。間違えて同じ本を買っても、それを返品もしてない。袋に入ったままの積読……」


ブツブツ言いながらビジネス書の棚へと移動する柚木さん。


「最近、町の本屋さんがどんどん閉店してるよね。ネットで購入したりとか、古本屋で購入したりする人が増えてきてさ」


「そうだな」