そんなことを考えていると、急に蛍くんが私の口をもごっとふさいでしまった。
?!
涼太くんも、同じように口をふさがれている。
…蛍くん…?
私が不思議に思っていると、女の子たちの高い声がかすかに耳に届いた。
…誰か来た?
その話し声はどんどん大きくなっていって、やがてどんどん小さくなって聞こえなくなった。
ようやく口から離れていった蛍くんの手。
「……ぷはぁ…」
……酸素が足りない…
それにくらべて、涼太くんは余裕のある表情で「ふっ」と少し呆れたように笑った。
蛍くんは私たちの方へ顔を向けると、申し訳なさそうに、「…わるい」と言ってまたご飯を食べ進める。
「だ、大丈夫です」
なんだか蛍くんが元気がないように見えて、思わず明るい声でそう言った。
それから少しの沈黙が流れて、その後、蛍くんの低い声が空き教室に響いた。
「俺さ…、」



