「……いや、君は帰れる。絶対に帰してやるさ。」 「本当に?できる?」 私も見つめ返すと、少し瞳の奥が揺れたような気がした。 「……君は心配いらないよ。」 先程までのはっきりした声とは違い、少し震えている。 なんだか、この街は少し妙なだけで全然違う世界に来たようには感じない。暑さで滅入ってしまっただけかもしれない。 私はそっとありがとうと伝えた 「そういえば、今日から君の住む部屋を紹介したいんだけど」