「外が恋しい?」

 ふと真夜中に目が覚めて、閉ざされたカーテンを見つめていると後ろから声をかけられる。どうしてここにいるの、と驚く。


「ハハハ、寝る前に鍵をかけておかないと……」

「それは……ごめん」


 そして私のことはお構いなく、部屋に入ってくる。


「何の用事?」

「開けてみたい?」