「やっぱり美紗はかっこいいなあ」
改めて言う大翔に、「そう?」と返す。
「やっぱり、視野が広い」
「そんなことないと思うけど。これで視野が広いと思うくらいじゃ、相当そっちの視野が狭いんじゃない?」
「俺の視野が狭いのは確かだね。数年前には学校に行く意味がわからないとか言いながらも、今では結局大学行こうとか言ってるし。学歴かためる以外に見つからないんだよね、生きてく方法」
「学歴ねえ……。ちょっとよくわかんないなあ……。学歴を求める多くの企業の考え方も、その企業に好かれようとするあんたの考え方も」
わたしが言うと、大翔は苦笑した。
「居場所を与えてくれるところがないなら自分で居場所を作りゃいいんじゃんって考えだからさ、わたし」
「それがかっこいいんだよなあ」
わたしはふっと笑った。
「こんな考え方をかっこいいと言ってくれるのは、世界中探してもきっと大翔だけだよ。
大人から見れば、現実を見られない、妄想の世界に生きる馬鹿な子供、
同じ年齢の人から見れば、わけのわからない理由から学校へ行かずに変なことを言っている、かなり危険な女の子。
もしもそれとは違う見方があるとすれば、自分も学校へ行く理由とはなにかと考えたこともあったが行かないという選択はしなかったって感じでしょう。
まあ、そのタイプも最終的には馬鹿なやつだと思うんだろうけどね」
「そうなのかなあ……。美紗、自分でポジティブだって言ってたけど、実際のところ恐ろしくネガティブじゃない?」
「あら、そう? 自覚はないけど。誤解を招いたなら訂正しよう。
わたしは、自分は周りにああ思われてるんだろうと思ってるけど、それに囚われたり、自分を変えられたりはしない。
周りがわたしをどう思おうと勝手だからね。
行く意味がわからないとかいう理由で学校へ行かなかった人間なんて
大翔を除いたらゼロと言っても大袈裟じゃないだろうし、馬鹿なやつだとか変なやつだと思われても致し方ないでしょう」
わたしが言い終えると、大翔はため息のような息を吐き、目元を手で覆った。
「だめだ、俺にとって美紗は憧れの存在でしかない。話を聞けば聞くほど、美紗に対する憧れの感情は強くなっていく」
わたしは一度深く呼吸をし、大翔から目を逸らしてすぐに視線を戻した。
「そうか……。断言はできないが、病気じゃないか? 病院へ行った方がいいだろう。ついでに、腹の痛みもみてもらうといい。その痛みは、わたしに対するその変な感情からくるものかもしれない」
わたしが言うと、大翔は小さく唸った。
改めて言う大翔に、「そう?」と返す。
「やっぱり、視野が広い」
「そんなことないと思うけど。これで視野が広いと思うくらいじゃ、相当そっちの視野が狭いんじゃない?」
「俺の視野が狭いのは確かだね。数年前には学校に行く意味がわからないとか言いながらも、今では結局大学行こうとか言ってるし。学歴かためる以外に見つからないんだよね、生きてく方法」
「学歴ねえ……。ちょっとよくわかんないなあ……。学歴を求める多くの企業の考え方も、その企業に好かれようとするあんたの考え方も」
わたしが言うと、大翔は苦笑した。
「居場所を与えてくれるところがないなら自分で居場所を作りゃいいんじゃんって考えだからさ、わたし」
「それがかっこいいんだよなあ」
わたしはふっと笑った。
「こんな考え方をかっこいいと言ってくれるのは、世界中探してもきっと大翔だけだよ。
大人から見れば、現実を見られない、妄想の世界に生きる馬鹿な子供、
同じ年齢の人から見れば、わけのわからない理由から学校へ行かずに変なことを言っている、かなり危険な女の子。
もしもそれとは違う見方があるとすれば、自分も学校へ行く理由とはなにかと考えたこともあったが行かないという選択はしなかったって感じでしょう。
まあ、そのタイプも最終的には馬鹿なやつだと思うんだろうけどね」
「そうなのかなあ……。美紗、自分でポジティブだって言ってたけど、実際のところ恐ろしくネガティブじゃない?」
「あら、そう? 自覚はないけど。誤解を招いたなら訂正しよう。
わたしは、自分は周りにああ思われてるんだろうと思ってるけど、それに囚われたり、自分を変えられたりはしない。
周りがわたしをどう思おうと勝手だからね。
行く意味がわからないとかいう理由で学校へ行かなかった人間なんて
大翔を除いたらゼロと言っても大袈裟じゃないだろうし、馬鹿なやつだとか変なやつだと思われても致し方ないでしょう」
わたしが言い終えると、大翔はため息のような息を吐き、目元を手で覆った。
「だめだ、俺にとって美紗は憧れの存在でしかない。話を聞けば聞くほど、美紗に対する憧れの感情は強くなっていく」
わたしは一度深く呼吸をし、大翔から目を逸らしてすぐに視線を戻した。
「そうか……。断言はできないが、病気じゃないか? 病院へ行った方がいいだろう。ついでに、腹の痛みもみてもらうといい。その痛みは、わたしに対するその変な感情からくるものかもしれない」
わたしが言うと、大翔は小さく唸った。



