涙に逢うまでさようなら

それに対し、わたしはどうしたものだろうか。

真面目のまの字もない上、意思も弱い。

それでいてプライドだけは高く、行動力もない。

兄や両親を見返すと誓ってはいるが、それに向けて行っていることなどなに一つない。

日中勉強はしているが自分の意思によるものではなく、大翔に付き合ってのものだ。

そのせいか、何ページも教科書と同じような文字で埋め尽くしたが記憶に残っている情報はほとんどない。


向かい側の壁にあるカレンダーに目をやった。

七月は少し前に終わりを迎えた。

今年一度目の試験は、今月か来月に行われる。

わたしたちは未だ、中学校の教科書と闘いを続けている。

今年中の受験は叶わないものなのではないかという思いが確信に変わりつつある。

大翔が今どれだけ進んでいるのかはわからないが、二人での受験は諦めるのが賢明だろう。

専門学校への入学が目標であるわたしに対し、大翔は大学への入学が目標だ。

それも、兄よりいいところだと彼は言う。

そんな大きな目標を抱える彼は、意志の弱いわたしの勉強が進むのを待つより、

準備ができ次第受験してしまう方がいいように思える。

そもそも、わたしたちは根本的な部分が違うのだ。

その二人が偶然、同じときに同じような疑問を抱き、同じような行動をとったというだけだ。