特に急ぐことなく図書館へ向かった。
大翔はどうせすでに勉強を始めていると思った。
騒がしい女が目の前にいるよりも、一人で静かにしていた方が捗るだろう。
出入り口付近の自動販売機で緑茶を購入して館内に入った。
冷たい空気が汗で湿った体を心地よく包む。
イヤホンを外して首に掛け、髪の毛を手で内側から揺らす。
いつもの席にくると、大翔は机に広げたノートの上に伏せていた。
彼の肩を三度つつき、彼の向かい側の席に着く。
ゆっくりと顔を上げた大翔と目が合う。
「おはよう。何時からやってたの?」
「いや……」
大翔は言いながら、ゆっくりと体を起こした。
「いつも通り……十二時頃から……」
「そう。じゃあ、昨夜遅くまで勉強してたとか?」
「いや……」
大翔は小さく返すと、一度深く呼吸をし、シャーペンを走らせた。
わたしもノートを広げ、彼の教科書を取った。
「……あのさ、なんかごめんね」
わたしはシャーペンを握る手に力を込めたあと、言った。
大翔は手を止め、ゆっくりと顔を上げた。
大翔はどうせすでに勉強を始めていると思った。
騒がしい女が目の前にいるよりも、一人で静かにしていた方が捗るだろう。
出入り口付近の自動販売機で緑茶を購入して館内に入った。
冷たい空気が汗で湿った体を心地よく包む。
イヤホンを外して首に掛け、髪の毛を手で内側から揺らす。
いつもの席にくると、大翔は机に広げたノートの上に伏せていた。
彼の肩を三度つつき、彼の向かい側の席に着く。
ゆっくりと顔を上げた大翔と目が合う。
「おはよう。何時からやってたの?」
「いや……」
大翔は言いながら、ゆっくりと体を起こした。
「いつも通り……十二時頃から……」
「そう。じゃあ、昨夜遅くまで勉強してたとか?」
「いや……」
大翔は小さく返すと、一度深く呼吸をし、シャーペンを走らせた。
わたしもノートを広げ、彼の教科書を取った。
「……あのさ、なんかごめんね」
わたしはシャーペンを握る手に力を込めたあと、言った。
大翔は手を止め、ゆっくりと顔を上げた。



