勉強は五時間ほどで終わりを迎えた。
終わりは大翔から切り出した。
頭の片隅で、大翔から終わりを切り出すなんて珍しいなと思いつつ、集中力がとうに切れていたわたしは素直に頷いた。
大翔の隣を歩きながら、トートバッグから勉強の途中で自動販売機で購入したペットボトルの水を取り出した。
公園の入り口を通り過ぎ、しばらく歩いた先の十字路で大翔に手を振る。
「じゃあね。気をつけてな」
わたしの声に、大翔は「うん」と小さく返し、十字路を左に曲がった。
水を飲みながら彼の後ろ姿を見送り、嫌われたのだろうかと考えた。
大翔になにかしただろうかと数日間の自分の言動を思い返すが、特に彼を傷つけた記憶も、彼を怒らせた記憶もない。
ペットボトルの飲み口から口を離し、ふうと短く息を吐く。
「ただなあ……」
先ほどの息の続きのような声で呟いた。
こちらは、大翔を傷つけた記憶も怒らせた記憶もないが、人間、無意識の行動というものには嘘をつけないものだ。
無意識のうちに彼に嫌われるようなことをしていたのかもしれない。
明日、とりあえず謝っておくのがこれからのためだろうかと考えながらペットボトルをトートバッグに戻し、大翔が歩いていった方とは逆の方向へ歩き出した。
終わりは大翔から切り出した。
頭の片隅で、大翔から終わりを切り出すなんて珍しいなと思いつつ、集中力がとうに切れていたわたしは素直に頷いた。
大翔の隣を歩きながら、トートバッグから勉強の途中で自動販売機で購入したペットボトルの水を取り出した。
公園の入り口を通り過ぎ、しばらく歩いた先の十字路で大翔に手を振る。
「じゃあね。気をつけてな」
わたしの声に、大翔は「うん」と小さく返し、十字路を左に曲がった。
水を飲みながら彼の後ろ姿を見送り、嫌われたのだろうかと考えた。
大翔になにかしただろうかと数日間の自分の言動を思い返すが、特に彼を傷つけた記憶も、彼を怒らせた記憶もない。
ペットボトルの飲み口から口を離し、ふうと短く息を吐く。
「ただなあ……」
先ほどの息の続きのような声で呟いた。
こちらは、大翔を傷つけた記憶も怒らせた記憶もないが、人間、無意識の行動というものには嘘をつけないものだ。
無意識のうちに彼に嫌われるようなことをしていたのかもしれない。
明日、とりあえず謝っておくのがこれからのためだろうかと考えながらペットボトルをトートバッグに戻し、大翔が歩いていった方とは逆の方向へ歩き出した。



