その後三時間ほどの勉強で、ほとんど食べていなかった清涼菓子を一箱空けた。

十七時過ぎ、間もなく母親が帰宅するとのことで大翔と別れた。


音楽で気を紛らわせながら、清涼菓子を求めてコンビニを訪れた。

目的の清涼菓子だけを購入した。

店を出て、公園へ向かう。

まだ家に帰る気はない。

相原家から公園へは、我が家と同じ徒歩十五分ほどで行ける。

公園を中心に、逆の方向へ十五分歩いたところに互いの家があるような感じだ。


一周歩いたところで、大翔と逢ったベンチに腰掛け、ぼんやりと日没を待った。

辺りがオレンジ色に染まってきてからは早く、夕焼けを眺めているうちに空は濃紺色に染まった。