あの日連絡先を交換した大翔から電話が掛かってきたのは、月の中旬に差し掛かった頃だった。
ベンチに向かって歩いている途中、左側のポケットに微かな振動を感じ、携帯を取り出した。
着信を知らせるイラストの下方には、相原大翔の四文字があった。
通話の二文字に触れ、携帯を耳に持っていく。
こちらが声を発する前に、「久しぶり」と聞こえてきた。
大翔とはあれから一度も会っていない。
いたずらを思いつくと同時に、口角が上がるのを感じた。
「えっと……誰だっけ?」
「えっ……あの、前に公園で会った相原大翔。君と同じような理由で学校に行ってないんだけど……覚えてない?」と語る大翔に、「覚えてっし」と返す。
「ちょっといたずらしようと思っただけ。で、ご用件は?」
「いたずらしようと思わないでよ。軽くショック受けたんだから」
「カルチャーショック?」
「で、早速本題なんだけど……」
「ああ、おう」
スルースキル高い系ね、と思い苦笑する。
ベンチに向かって歩いている途中、左側のポケットに微かな振動を感じ、携帯を取り出した。
着信を知らせるイラストの下方には、相原大翔の四文字があった。
通話の二文字に触れ、携帯を耳に持っていく。
こちらが声を発する前に、「久しぶり」と聞こえてきた。
大翔とはあれから一度も会っていない。
いたずらを思いつくと同時に、口角が上がるのを感じた。
「えっと……誰だっけ?」
「えっ……あの、前に公園で会った相原大翔。君と同じような理由で学校に行ってないんだけど……覚えてない?」と語る大翔に、「覚えてっし」と返す。
「ちょっといたずらしようと思っただけ。で、ご用件は?」
「いたずらしようと思わないでよ。軽くショック受けたんだから」
「カルチャーショック?」
「で、早速本題なんだけど……」
「ああ、おう」
スルースキル高い系ね、と思い苦笑する。