中学校在学中は、毎日のように家族と喧嘩していた。

朝は母親に学校に行ってくれと言われ、

夜、帰宅する時間が重なった場合は、父親には兄と比べられ、兄とは自身と比べて嘲笑される。

どれも自分自身が招いたものだとはわかっているが、毎度それらに腹を立てていた。


わたしはわたしなりに自分の将来を描いている。

学歴などという曖昧なものに左右されるような小さな世界には生きない。

努力よりも才能が問われる世界で生きようと考えている。

わたしがこの考えを伝えたとき、両親は「世の中を舐めている」「考えが甘い」などと漫罵した。

「お前にどんな才能があるというのだ」という問いに返した「模索中だ」という言葉も、彼らの怒りのスイッチを押してしまったのだろう。


本音を言えば罵倒される。

わかってはいるが、今のわたしは自分を抑えつけるようなことはしたくない。

自分を抑えてもなにかしら言われるのだ。

どのように振る舞おうと否定的な言葉が返ってくるのであれば、こちらがとる対応は相手を放っておくに限る。

どうせ相手の吐く言葉を変えられないのなら、本当の自分で生きてやるというのが今のわたしだ。

一時期そうは思えないこともあったが、今は少し成長した。