家は嫌いだ。

朝は母親が接触してき、夜には父親と、両親に愛される兄が帰宅する。

兄とは三つ離れており、彼は高校二年生だ。

自身が中学校に入学した頃から、国立の難関大学への入学を目指し、日々勉強している。

父親は医者、母親は大卒の学歴を持つ事務員で、両親は、兄のそういった真面目なところが好きなのだ。

また、彼は他人に対して優しい。

温厚で笑顔を絶やさず、気遣いができる。

彼と三歳離れた長女がそれと反対の性格を持っているとなれば、両親が兄を愛するのは当然なのかもしれない。


わたしは兄とは違い、優しいのやの字も、真面目のまの字もない。

他人に気を遣うことができない上、行く理由がわからず、学校に通っていないのだ。