涙に逢うまでさようなら

「よおし。ようやく我々の出費が出てきましたね」

「そうですね。リメイクシート」

なっちは透明なビニールに包まれた色の異なる筒を三本床へ放った。

ほどよい暗さの茶色い木目調のシートと、白い木目調のシート、大和撫子色の無地のシートを最も安いルートで購入した。

これを先ほど作った机に貼れば、それなりに洒落たものになる。

大和撫子色の机は春、白い木目調の机は夏、茶色い木目調の机は秋から冬に使う予定だ。


「なっち何色貼る?」

わたしが訊くと、「あたし無理だよ、しわっしわになる」となっちは激しく首を振った。

この季節と、白いノースリーブのワンピースにビーチサンダルという彼女の出で立ちによく合った、青系統の色が集まった爽やかな長いピアスが揺れる。

その長いピアスはりりいさんが作ったもので、その上に小さく揺れる透明な水色の玉がついたものは姉御さんが作ったものだ。

黒いパーカーに色の薄いジーンズ、足元はビーチサンダルという服装のわたしは、りりいさんと姉御さんが作ったシンプルなデザインのものを九つ着けている。