「……どう?」
わたしは左右に顔を向け、もう一度訊いた。
大翔は「ああ、ピアスね」と頷く。
「かわいいと思うよ、痛いイメージが先にくるけど。勇気あるね」
「それがね、思ってたより痛くなかったの。前話した、和風美人ちゃんと一緒に開けたんだけどさ。
それぞれ開けやすい方を自分で開けて、もう一方はお互い相手のを開けた」
「他人の開けるって怖くなかった?」
「怖かった。わたしが怖がってたら、『みさっちが怖がったらこっちもっと怖いじゃん』って言われちゃった」
「和風美人さん、結構はっきり言う人だよね」
「そうなんだよ。声から容姿から、全部おとなしそうなのに」
「ギャップだね」と言う大翔に、「ギャップだね」と返した。
少しの沈黙のあと、二人同時に小さく笑った。
わたしは左右に顔を向け、もう一度訊いた。
大翔は「ああ、ピアスね」と頷く。
「かわいいと思うよ、痛いイメージが先にくるけど。勇気あるね」
「それがね、思ってたより痛くなかったの。前話した、和風美人ちゃんと一緒に開けたんだけどさ。
それぞれ開けやすい方を自分で開けて、もう一方はお互い相手のを開けた」
「他人の開けるって怖くなかった?」
「怖かった。わたしが怖がってたら、『みさっちが怖がったらこっちもっと怖いじゃん』って言われちゃった」
「和風美人さん、結構はっきり言う人だよね」
「そうなんだよ。声から容姿から、全部おとなしそうなのに」
「ギャップだね」と言う大翔に、「ギャップだね」と返した。
少しの沈黙のあと、二人同時に小さく笑った。



