涙に逢うまでさようなら

高認の受験後、大翔は合否の通知が来るまで、大学受験に向けた勉強をしながら不安そうにしていた。

わたしも大翔も、問題を解いたあとで自分なりに点を出してみたのだが、

大翔はいくつかの科目が合格点ぎりぎりだったらしい。

わたしは、いくつか甘く見たところもあるために全ての教科が合格点をゆうに超えていた。


試験から数週間経った頃、合否の通知が届いた。

自分の得た点数はわからなかったが、わたしも大翔も、全教科無事合格だった。

こちらが掛けた電話の向こうの大翔は半分泣いていた。

まだ次があるじゃないかと言うと、絶対もう一度受けることになると思っていたからと頼りない声が返ってきた。

よかったなと言ってやると、大翔はしばらく、よかった、本当によかったと繰り返した。