涙に逢うまでさようなら

途中で寄ったコンビニで、甘い炭酸飲料とメロンパンという、らしくない二品を購入した。

家を出てから、肉体が自分のものでないように感じるほど身体が軽い。

二品を購入したのはそのせいだろうか。

昨日の願いが叶ったのかとふざけたことを思いながらメロンパンを食べ、再び自転車を漕いだ。


コンビニからさらに三十分ほど自転車を漕いだ。

店内はそれほど混んでいないが、目的のコーナーへくるまでに同じ年齢に見える集団をいくつか見かけた。

週末なのだろうかと考えつつ、資格関係の本が並ぶ棚へ目をやる。

情報処理、プログラミング、P言語、簿記――。

見聞きしたことのあるようなないようなといった文字が並んでいる。

何気なくプログラミングの本を手に取り中を覗いたが、気安く立ち入ってはいけない世界だとすぐにわかった。

続いてP言語の世界を覗いた。

ぱらぱらとページをめくっていく。

サイトのアドレスなんかで見かける文字や記号が並んでいる。

わたしにとっての日本語が機械にとってのP言語といった感じだろうか。

機械が理解する言葉。

他にもいくつかの本を覗いてみたところ、これくらいならば英語を学ぶ感覚で続けられる気がした。

英語を学ぶのは続かないが、こちらは自分が将来やりたいことに必要である。嫌でもやらなくてはならない。

ふと大翔にとってのこれが五教科の学習であることを思い出し、なんとも言えない思いを抱いた。

見下したりしているわけではない。

強いて言葉を当てはめるならば、純粋に可哀想というのが最も近い気がする。