二度目の睡眠から覚めると、携帯のロック画面は今日も十三時過ぎを表した。

ベッドを降りるとカーペットの上に放ってあるジーンズに履き替え、財布と音楽プレーヤー、鍵を手に部屋を出た。


一階の、洗濯を終えたものが並べられる部屋にきた。

服は、すでに洗濯機に入っているものの下に入れておけば母親が気づかずに洗濯してくれる。

母親が、気づかずに洗濯してしまったわたしの服を処分するほどの人間でなかったことには感謝だ。


目についた藍群青色のパーカーを部屋着の黒いティーシャツに羽織る。

財布を左のポケットに入れ、音楽プレーヤーはイヤホンを装着し、音楽を流してから右のポケットに入れた。


パーカーのフード被り、気持ちのいい音を聴きながら玄関を出る。

鍵を閉め、一度ドアを引いてから歩き出した。


ショッピングタウンは、公園とは逆方向へ十五分ほど歩いた場所にある。

そこには、百円ショップ、本屋、ホームセンター、ファストフード店、薬局とスーパーマーケットなど、いろいろな店が集まっている。