「また花屋の者や父母の元へも会いに行こう。皆、心配している」

「ええ。早く安心させてあげたいです」

「リズの身の安全は先に伝えてある。子のことはまだ伏せてもらっている。リズの口から言いたいだろうと」

「ありがとうございます」


王城に入ってから、父母やサーシャさんと会う機会も減ってしまった。
アルさまが気を聞かせてくださり時おり会う機会をくださってはいたけど。
このどたばたでずいぶん長い間会っていない。

早く皆に会いたい。
子どものことも伝えたら、きっと喜んでくれるわ。

ああ、なんて幸せなんだろう。
絶望に落ちていた。
信じていたけど、何度もめげそうになった。

でも、最後まで信じていてよかった。
本当に、よかった。