「ここに、アルさまと私の子供がおります。命を授かったのです」
「俺と・・・リズの子供・・・・・・?」
唖然といった感じに目を見開くアルさまに、私は再度強く頷いた。
回りからも驚きの声が上がる。
「コールド王国でよくしてくださったメイドの方に診てもらいました。恐らく間違いないと。アルさま。ありがとうございます。私を母にしてくださって。この子を守るためにと、私は強くあることができました」
「そう、か・・・そうか。子供か・・・。俺は、父になるのか・・・」
「はい。この子の父になっていただけますか?」
「当たり前ではないか! ああ、なんてことだ。リズを無事救い出せただけでなく、新しい命まで。何て素晴らしい日だ」
今にも泣き出しそうな顔で幸せそうに私のお腹に手を当てたまま感動を訴えるアルさま。
そんなアルさまの姿が愛しく、愛らしくどうしようもなくくすぐったい感情が生まれる。


