冷酷な王さまは愛し方を知らない


騎士団は栗栖さん率いる一軍を残し先に城へと帰還した。
怪我の状態がまだ悪いアルさまは少し小屋で急速をとり改めて城へ戻ることになった。

動いたことで開いた傷の手当てを受けたアルさまが、ラフな格好に戻り治療の部屋から出てくるとまっすぐに私の隣に椅子を運んで座った。

キースさんや、クリスさんも暖かな目を向けてくれる。
みんなが揃った今、話すべきだろうと決心をつけた。


「あの、お話ししたいことがあります」

「なんだ? 改まって・・・」


少し不安そうな色が滲む瞳を私に向けるアルさまに、にこりと笑いかけた。
私は大事そうにお腹に触れ、アルさまの瞳をまっすぐと見つめ、アルさまの手をとった。
そのまま私のお腹にその手を運び、触れさせるとアルさまに告げる。