「大丈夫ですか、顔色があまりよろしくありません」
「キース…。ええ、大丈夫。ごめんなさい、余計な心配をかけて」
「余計などでは」
キースも悩んでいるのだ。
それなのに、私の事まで気を遣って。
しっかりしなくちゃ。
「キース、アルさまならこういう時どうしていただろう」
「そうですね…。私も、ずっとそのことを考えています」
城内で騎士たちが騒いでいるのが耳に届く。
コールド王国に責めていくべきだという声も多く聞こえる。
しかし、指揮する者のいないこちらの軍がどれほど追い詰めることができるのか、逆に怒りを買いイリア王国に多大な被害が被る結果になるんじゃないかとの声が反発するようにあるようだ。
皆、考えている。
この国を護る道を。
アルさまの居場所を護る方法を。


