「リズ!大丈夫ですか」
「う…、ご、ごめんなさい…ちょっと、気分が」
しっかりしなきゃ。
ダメ。
惑わされてはいけない。
あんなの、こちらを動揺させるための嘘よ。
アルさまの首があちら側にあるなんて。
アルさまがもう生きてはいないなんて。
「アルヴィンさまは、やはり…」
「滅多な事を言うな!」
騎士たちもざわめき立っている。
私が治めなくては。
私が、王妃なのだから。
アルさまの留守を任されている王妃なのだから。
「気を確かに!我々がアルさまを信じなくてどうするのです!嘆くのは、アルさまのお身体がどのような形であれ見つかった時です!今は、この国を護るため、できることをしましょう」
「王妃さま…」
「リズさま…」
私だって叫びたい。
嘆きたい。
それでも。
アルさまが戻ってくると信じて。
アルさまが戻って来られる場所を、護らなくては。


