落ち着かない日々を過ごした。
アルさまの消息は未だつかめぬまま。

どうしたらいいのかわからない。


コハクくんは、アルさまの言いつけを相変わらず守って私の側にいてくれるけれど。
私の心は晴れることはなかった。


「リズさま。リズさま宛てに小包が届いております」

「え…」

私宛?
私宛に荷が届くことは稀だ。
時折、お父さんやお母さんから手紙が届くことがあるけれど、荷だなんて。


「誰からかしら」

「差出人は書いていないのです」

「キースを呼んで一緒に開けた方がいい」

「そうね。呼んでくれる?」

「はい」


コハクくんの助言に従い、従者の子にキースさんを呼んでもらうように頼んだ。
目の前に置かれた小さな小包。
差出人のわからないそれは、いったい何を示しているのだろう。