「美味しい」
いつも、ここで食べる料理は美味しい。
豪華で、今まで見たことのない食材が並ぶ。
ふと、あまり見たことのない食器が置かれている。
せっかくだからと自分の使う食器も、ここに来た時に大体のものを選ばせてもらった。
小さな青い鉢。
中を覗くと魚の切り身。
「これは…?」
「これは、なんでしょう?今日のメニューにあったかしら…」
首をかしげるソフィーに、耳を傾けながらもそれに手を伸ばし一口含んだ。
その瞬間、喉がカッと熱くなり、息苦しくなってその場に倒れた。
「リズさま!?」
辺りが騒然とする。
視界がぼやけてそのまま意識を手放してしまった。


